通関士の資格試験を受ける人にとって、合格率や難易度は気になるところ。

通関士の合格率

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通関士の資格取得に向けて勉強をしている人が増えてきました。貿易そのものの発展や商社の増加、事業の多角化に伴い、通関士のニーズも高まりを見せています。通関士の資格試験を行うのは財務省関税局です。試験の合格率は平成18年度で約7%程度(それ以前は約20%)と、難易度は決して低いとは言えません。しかし、通関士の試験の合格者の定員は設定されていないため、一定以上の試験の正解率があれば合格できます。試験はマークシート式で、3部に分かれて構成されています。試験対策を十分に検討し、勉強をすれば、合格率はあまり気にしなくてもいいでしょう。通関業務の実務経験がなくても受験資格が得られることと、合格後にも実務などが義務づけられていないこともあり、就職や転職のために資格取得を目指す人も多くいます。

通関士の資格取得のために

数ある資格スクールや通信講座の中で、自分にあった講座を見つけるのはなかなか難しいことです。通関士の資格取得を目指す人の中には、独学で自力合格にむけて勉強をしている人もいますが、やはり、過去の出題傾向などを分析して、効率よく指導をしてくれる資格スクールや通信講座を利用する人が多いようです。通関士試験で問われるポイントや傾向のデータを保持している講師がつくる模試などで問弱点を把握し、それらを補強するためのカリキュラムを組むことも出来ます。科目ごとに選べるコースなど、通関士の資格取得を確実にするためのオプションがたくさんあるのも利点です。またスクールによっては教育訓練給付金制度の適用もあり、転職を考えている人にとっても便利です。

通関士の試験について

通関士の受験資格についてですが、学歴、年齢、国籍等についての制限がなく、実務経験も必要ないため、どのような人でも受験が可能です。主催団体は財務省ですが、受験は全国の主要都市など、計13カ所でできます。受験を希望する実施地で管轄する税関に願書を申請し、所定の手数料を支払います。試験内容は3部構成になっています。一部が「通関業法」二部が「関税法、関税定率法その他関税に関する法律及び外国為替及び外国貿易法」三部が「通関書類の作成要領とその他通関手続きの実務」です。年に一度、10月上旬に行われる通関士の国家試験の受験者数はほぼ横ばい状態となっていますが、今後はさらに増えると見込まれています。平成18年度の合格率を見るとかなり低く、難易度の高い国家試験です。